これからITギョーカイについて数回に分けて書きたいので、まずはバックグラウンドを紹介したい。
学生時代
中1の2000年1月1日にホームページを開設。(現在のDLB)以後、複数のWebサイト運営や、PerlによるCGIゲーム等の改造やJavaScript等を通してプログラムの超初歩を学ぶ。ただスパゲティコードになってどうしようもなくなったこと、元々数学得意だったのだが高2の時に物理と数学で壁にぶち当たり文系に転向し、職業プログラマーは諦める。その後、大学に入ってからCGIゲームの運営も止め、CSSだけちょっと勉強して プロレスサイト を設立するものの、停滞する。
ギョーカイ1社目(黒歴史)
他業界にいてメンタルヘルス&燃え尽きで辞めて、1年無職した後、20代半ばで求職者支援訓練でSublime Text&jQueryによるWebフロントエンドを学習。開発体験の良さに感動し、これなら俺でも職業プログラマーできるかもしれんとITギョーカイ入りを志す。
ただ未経験だったため転職に難航してSESの会社に入り、待期期間1か月の後、まずは当時悪名高かったケータイ開発現場のテスター(とはいえ悪名高かったのはガラケー時代で、当時は既にAndroidに移っていて多少はマシになっていたと思われる)から……となるも入場2週間足らずで退職。同時に5人入ったが退職2人目で、自分以外に更にもう一人も辞める流れだった。
現場が完全に崩壊しており、全然出来上がってない上に曖昧な手動テストシート、達成不可能な消化項目数のノルマだけ設定されて、達成できなければ自分でなぜなぜ問答させる 。後で知ったが典型的なブラック仕草なんだってね……派遣先の担当者を殴らなかった俺マジで偉いし、10年以上経った今でも自分で自分を褒めたい。
正直派遣先(正直担当者も家帰らずホテル缶詰だったらしく、明らかに疲労困憊で同情できなくもないが……)も、派遣元(当時の大阪支店のボスの態度が最悪だった)もマジで許さん。今でも憎悪してるし、俺が権力持ったら何が何でも絶対潰す。
ギョーカイ2社目
縁故で2010年代半ばなのに未だFlash一本でやっている零細ウルトラレガシー企業に入社し、2020年のFlasherの終わりを見届けた後、30代前半でフルスタックエンジニアに転向した。 (ギョーカイにいる皆様はご存じの通り)全然別物なのでキャリアがここで事実上リセットされている。
万年倒産寸前の赤字で、5年以上10年未満いて一応技術エースだったのに年収400万+残業代から全然上がらんし、マジで踏んだり蹴ったりというのはw まぁそもそもここじゃなかったらギョーカイ入りできてないとはいえ、未だに人生にも影響でまくっているし、年収やキャリア形成で克服できていない……。
ちなみに縁故で見習いでバイトとして入社という流れで、いつか卒業する前提だったため5年以上アルバイトだった。 普通に残業しまくってたし、金額として正社員と変わらない程度に稼いでいた。(=つまり正社員化しても年収上がってない) フルスタックエンジニアに転向なるあたりで正社員化したので3-4年ぐらい?履歴書に全部正社員扱いで書いてるが、まぁええやろw
当時の会社での死闘は👴社歴30年オーバーの零細レガシーIT企業で技術的に若返りしようとして挫折した話🤷♂️ が詳しい。在職中3回転職活動を試み、3回目でようやく転職に成功する。 当時30代半ば。
頼りになる同僚や先輩がおらず、全部独学するしかないので、ネットで調べるわけだけど、心の師匠が何人かいて、Flashが野中さん、フロントエンドがmizchiさん、TypeScriptはuhyoさん、Laravelの師匠がmpywさんって感じだったな。
あとオチとしては、人生最大の残業として深夜込みで95時間/月ほど残業したことがあったんだけど、残業代が8万程度だったのはマジでどういう計算なんだ。 社長がアレだし経理丸投げで、悪意なく素で計算無茶苦茶になってそう。ちなみに固定残業代なしで、それだけは良かったね。
ギョーカイ3社目
関東に移住し、受託しながら自社サー立ち上げるというフェーズのベンチャー企業に転職。某大手Web系企業の案件にずっと携わってました。相当レガシーな大規模システムのお守りを連日20時ぐらいまで残業して何とかめどつけてから、自社サー立ち上げに向けた仕事を1時間ぐらいやる、みたいな感じで月50-60時間残業してて、1年足らずで不眠障害が出て辞めました。
あときつかったのが毎月リリース=毎月納期が来るんだけど、そもそもレガシーすぎて資料もなく、誰もまともな精度の工数見積もりできない状況で予定が組んでるもんで、月の半分は昼休み返上だったんだよね。 朝に昼飯買って会社に持ち込み、1日コーヒー4杯、栄養ドリンク1杯……
トップ3(俺の同世代~ちょい上)が毎日終電帰りの鬼ハードワークを続けていたもんで、単についていけなかっただけだと思っている。ただまぁ俺が在籍した当時にいたメンバーが2年足らずで1人除いて全員辞めてるので、やっぱあの人らスキルもそうだけど体力や気力が並外れすぎだわ。
1年足らずで脱落しちゃったんだけど、メンバーはマジでコミュニケーション取りやすかったし、エンジニアスキルある人も多かったので(全体の中だと自分はギリ真ん中~中の下ぐらい)、刺激はめっちゃ受けたし、大手さんの仕事のやり方も見れて、ここで得た知見というのはかなり大きかったね。現職にもいい意味でフィードバックできていると思う。
とまぁ入社も退職も自業自得の面が大きい退職だったんだけど、ただ一つだけ言いたいことがあって、 固定残業代45時間のオーバー分の残業代払って。 金額が少なすぎて訴訟も起こしてないし、請求権も時効すぎたけど払われるまで擦り続けるよ。未だに給与明細のPDF保管してあるし。「明らかに違法行為に加担してるけどお前んとこのシステムどうなってんねん」(意訳)とPDF付きでFreeeにも問い合わせ済みw 規約違反で強制解約とかなってれば報復としては上々だけど、Freeeも売り上げ立てなければあかんから揉み消してるやろなぁ。システム側で抜け穴塞いでくれたら御の字でしょ。社会に正義はねぇ。(ぼやき)
ちなみにカネの話をもう一つすると、前職と給与は同等(1回ちょっと定期昇給あり)で400万そこそこ……なんだけど、固定残業代45時間込みな上、オーバー分踏み倒されてるので実質年換算100万ぐらい下がってる
ギョーカイ4社目
体調崩して辞めて3ヶ月ぐらい休んだ後、前職のベンチャーの空気に触発されて、自分でビジネス立ち上げようと3ヶ月ぐらいちょっと動いたんですよね。ただ物理的な制約(物流コスト)が想定より重く、ビジネスモデルが成立しないことが分かったため、テクノロジーで解決するのが不可能ということが分かったので諦めました。それで転職活動したんですが、相変わらずてこずったなぁ 。
自社サーがありつつカスタム開発を請け負ってるということで受託要素もあるという小さめの会社さんで、Laravel使える人を探しているということで現職に入社したんですけど、 入社一か月で適応障害なりました。😩 なんで適応障害になったかというと、受託カルチャー色で適応できなかったこと、もう一つは社内の力関係が極端に営業優位だったことです。
まず前者については長いこといたギョーカイ2社目で良くも悪く零細自社サー文化が染み込みすぎ、3社目も受託先が凄い「業務委託の人もどんどん意見出してよ」と巻き込んでいくカルチャーで馴染みやすかったんですけど、真逆に近く在職2年超えた今でも苦しんでます。 モノづくりより先に金儲け(なおアテを外しまくる模様)があって、社内外に対してプロフェッショナルな態度という名の責任回避が横行してて、悪びれもしないというのが、ホンマ(自分の感性的に)ダメ。
後者についてはマジでエンジニアは営業の奴隷でしたね。 なんとしても受注したいがために、エンジニアが見積もりだしたらマジで1万円/1時間単位で根拠詰めてくるという形で値下げ圧力かけてくる始末で、エンジニア会議の大半の時間が対営業対策になっていました。何なら専用の会議も平気で別個設けてましたし。 言うまでもなく見積もりの値下げ額よりも会議の方が工数かかってますよ。本質的には本末転倒なんですけど経理上のトリックで誤魔化した上に乗っかってんじゃないよ。
どれぐらい酷かったかというと、適正価格/工数(=ほぼ実態)の60-70%ぐらいしか認められなくて、後の新社長も「これ1.5~2倍は請求しないとダメだよ」とオフレコで言ってるレベル。なんで破綻した見積もりを意に反して出せさせられた挙句、責任取らなあかんねん。そら病むよ。当たり前のようにエンジニアの定着率も超悪くて平均在職年数が2年切ってた。あと 値下げしすぎてクラウドは一切使えずレンタルサーバーじゃないとダメ とかありましたねw これが2020年代半ばの新規開発案件の光景かよ。
ほんと「今後の売り上げ拡大に繋がるから」とか「新規開拓だから」とか言い訳ばっかしてて、売り上げだけで利益一切見てないので会社として破綻してたし、営業部長以下、到底役職者どころか、社会人の仕事とは思えなかったですね。営業の個々人は頭のキレはあるし人柄もいいんだけど、方針が破綻してるとこうなるのか、多分皆破綻してると分かってるけど乗っかるのか、という嫌な発見がありました。
そんなこんなで入社半年ほど経った頃、会社の経営体制が変わることに。 社長は去り、社名もオフィスも変わって5社目へ……
ギョーカイ5社目(現職)
という流れで現職に至るわけですが、大分変わりましたね。エンジニアも業務委託込みで●十人まで増えて、標準がクラウドになって、営業との力関係も変わって無茶苦茶な見積もりを強要される機会もなくなりましたし。ただ旧会社から引き継いだ顧客の予算感と全く合わなくなった(そりゃそうだ)ので、延々と案件相談が来て資料や見積もりは作るけど破談を繰り返してたりはしますw 無駄と分かっているものに工数割くの不毛すぎると営業さんも自分も感じてるけど、しゃあない……
それでようやくまともな環境に移れてよかったね、となればよかったんですが、また転職活動をしています。 うーん、なんか我儘なだけというか、問題が解決したら、別の問題でストレス感じ出して破綻する、みたいな流れで凄い嫌なんですけど、やっぱり耐えられんわ。
理由はたくさんあって、経営体制が変わった後、受託企業色が更に強くなってしまって、ほぼ8~9割がた受託の仕事になってしまって、カルチャーギャップが埋まらず強いストレスを感じてるのが一つ。
次に評価制度がよくなくて、エンジニア組織全体にその歪みが出ちゃってることですね。会社の規模に対して役職と給与テーブルの段数が異常に多くて、エンジニアが下っ端でPjMはその上の役職 =エンジニアとしてどれだけ能力あろうが役職つかないし評価上がらない、という世界観なんですよ。で、PjMってどうしても場数、慣れが必要だと思うんですけど、その影響で年功序列色が凄く強くて。その結果、エンジニアチームの上にいる人って、見事に 技術者としてジュニアハイ~ミドルローで止まってて、社内外のネゴシエーション(寝技)や交通整理は長けてるタイプの人ばっかり なんですよね。技術力で言えばミドル~ミドルハイ層の自分が正社員側の技術エースだし、なんなら若い子がいるんですけど、役職者らはその子にも明らかに負けてるっていう。
これで何が起きるかっていうと、
- 役職者が技術力が上の人間(雇われCTOや腕利きの業務委託さん、たまに俺とか例の若い子)の話を理解できない
- 役職者が技術的な意思決定をできない
- 意思決定するための調査に時間がかかる
- 責任回避のために実質下や雇われCTOに丸投げする
- 役職者が消極的、保守的な意思決定しがち(これは責任者として仕方ない部分もあるが、それを差っ引いても世間のスピードに追従できてない現実がある)
- 役職者が雇われCTOと冷戦する(ただしこれに関しては、雇われCTOが目に見える成果上げる必要があるのでやや押し付けがましい&腕も意識も高すぎてちょいブリリアントジャークな振る舞いしてるので何とも)
- エンジニア志向の人間がすぐに「卒業する」(この現象自体は社長すら認識して自嘲している)
もう目も当てられない。上司らも力のある下を活かす処世術として放任主義を取りがちで、こちらとしてはやりやすくはあるんですけど。それと同時に「この人ら何のためにいるんだ?」「搾取されてね?」 「こんな人らの下で会社人としてのキャリアを終えていくのは真っ平ごめんだ」 という思いが、今年になって噴き出して、ストレス症状がかなり出ちゃってるんですよね。 はぁ……
ちなみに、別のエンジニアの若い子と話してたら、「放任主義でやりやすいけど、上司が何のためにいるのか分からん」という愚痴をされて、お互い愚痴大会になってしまったということがありました。なんである程度、この見方の客観性や世間一般からみた妥当性は担保されてるのかなと。まぁいうてn=2ですが……。
あと会社の経営、メンバーの双方に問題があって多分10年レベルで停滞~衰退期入るだろなぁ、という読みがあります。経営体制にちょっと難があって、現実的でない売上目標が建てられて短期利益を追わざるを得ない状態を強いられている上、経営判断に社外の意向が影響しているというのが一つ。あとメンバーというかカルチャーの問題なんですけど、言われたことしかやらない、評価制度の項目しかやらない、評価項目をハックするみたいなモラルハザードが起きてしまっていて、雁首揃えて落ちたボールを拾いに行く動きもしない、それでいて責任逃れのための会議での合意形成とかビジネスの本質的じゃない所に注力しがちで嫌気がさした感じですね。会社規模が大きくになるにつれて寝技の比重が上がるのは理解するけど、あまりにも上がりすぎというか。
サラリーマンとしては賢明かもしれないですけど、やっぱ自分って零細畑長いんで、ビジネスの本質じゃないところに工数を割くことに対する嫌悪や恐怖が凄くあって。そんなことやってたら潰れちゃうんで。今の会社だとビジネスを前に進めてるスピード感も手ごたえが全くないし、会社としても個人としても生き残れるとは思えないんですよね。だったら出ようと。
ちなみにカネの話をすると、エンジニアとしてのキャリア11年目(フルスタックエンジニアとしては6年目)で年収440万(固定残業代45時間込み)です。 2~4社目までベース400万ちょいでずっと停滞してて、固定残業代考慮すると実質下がってるみたいな展開もありつつ、ようやく現職で多少評価されてベースだけはちょい跳ねたって感じです。正直3~5社目で関わったエンジニアの数も増え、自分のミドル~ミドルハイっていう立ち位置が分かってきて、500万ぐらい貰ってもええやろという肌感があったので、給与改定で「しょっぱ」とちょいガッカリしましたが。
ちなみに元々別業界いた時、2年目で400万貰ってて超年功序列の業界だったので多分この年だったら500-550万ぐらいは固いんじゃないかな~。まぁそっちでも体壊してるのでその未来はどの道無いんですけど。自称実力主義のITギョーカイに来ても、割りにあってない感覚はありますねw まぁ自他共に認める天職だとは思うけども……
とまぁ、キラキラしたITギョーカイの表に出ないド底辺から嫉妬と憎悪と愚痴をまき散らしながら這い上がろうとアラフォーになった今も悪戦苦闘中って感じですね。